プレゼンテーションも商談も

日常のコミュニケーションも

人に価値を伝えるために

最も大切なものは

テクニックではなくハートだ。

感動する商品はヒットし、

感動する接客はファンを増やし、

感動するプレゼンは人を動かし、

感動するリーダーには才能が集まる。

 

心の時代と言われる現在、

感動を生み出す人や企業の存在価値は高まる一方だ。

 

ではどうすれば、人の心を動かす表現力を 

使えるようになるのだろう?

目次

 

P r o l o g u e 心動かすもの

 

第一幕 心が伝わらない世界

 

Scene1 スルーされる世界の中心で

手紙  一人芝居

気づかれてしまった操作系

心打つものは心しかない

説得すればするほど売れない

口先で話す人、心で語る人

パワーポイント症候群

錆びつき劣化する表現力

 

第二幕 心が伝わる世界

 

Scene2  G a p  そこにドラマはあるか

手紙  いのちのおと

心動くところにはドラマがある

プラス×マイナス=ハッピーエンド

心が伝わる話には奥行き感がある

「やる気にさせる」より「その気にさせる」

 コアメッセージと世界観

自分の感動が先で、相手の感動が後

 

第三幕 人を動かす心の技術

 

Scene3  I m p a c t  ツタワル技術

手紙  PTA会長のスピーチ

心に伝わる二人称コミュニケーション

一人の相手に一度きりのつもりで話す

言葉を削ると伝わる

スリーアクトマジック

自然体が最強のポジション

空気を読まずに空気を創る

エレガントに実績を伝える話し方

 

Scene4 Focus ツナガル技術

手紙  高度1万メートルの涙

共演でツナガル

言行一致でツナガル

快の感情でツナガル

101%でツナガル

間と余韻でツナガル

声でツナガル

共感と好奇心でツナガル

 

Scene5 Thanks ツクル技術

手紙  父に捧げる世界に一つだけのギフト

あなたにしか贈れないギフトは何?

創造のデータベースにアクセスする

自分を活かす舞台を創る

さあ、最高のキャストを演じよう

 

E p i l o g u e イッツ ショータイム

追伸 言葉の力。

 

<前書き(プロローグ)全編無料公開>

 

P r o l o g u e 心動かすもの

 

人を動かす力。

 

いつの時代も人は、その能力を手に入れたいと、願ってきました。

商品を買っていただくにも、誰かに頼みごとを聞いてもらうにも、

自分ではない他者に動いてもらう必要があるから。

 

ビジネスシーンでは、「説得力」という名前で呼ばれてきた、

ビジネスマン憧れの能力。

成功者は例外なく、この力に抜きん出ていました。

モノが少なく、品質にバラツキがあり、

情報が一部の人たちのものでしかなかった

20世紀という時代には。

 

時代は変わり21世紀。

モノは豊かに供給され、品質のバラツキは少なくなり、

インターネット上には膨大な量の情報が飛び交っています。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、

世界の情報量は、毎年

2倍になっているらしい。

 

産業革命に次ぐ情報革命の時代に人生がめぐり合ったおかげで、

私たちは瞬時に、世界中の情報にアクセスができ、

自分の考えを大勢に向けて発信することも可能になりました。

20世紀から見れば、魔法のような便利な環境ですが、

あふれる情報の中で、瞬時にスルーされてしまう世界でもあります。

 

世の中に出回っているすべての情報(流通情報量)の中で、

実際に伝わっているであろう情報(消費情報量)の割合が

明らかになっています。

 

何パーセントでしょうか?

情報過剰の時代だから、少ないのは予想がつくけれど。

 

10%以下?

もっと少ない。

1%も伝わっていない?

まだまだ。

 

総務省の調査結果は、0.004%。

裏返せば、99.996%の情報がスルーされているのです。

情報があふれすぎた世界で私たちは、

必要な情報にアクセスしたいために、

スルーする能力を向上させて対応しているのです。

伝え方や話し方のノウハウが流行るのも、

そういう背景があるのでしょう。

 

しかし、伝え方というのは、

テクニックさえ覚えれば「伝わる」ようになるのでしょうか?

 

プレゼンも商談も、日常のコミュニケーションも、

人に価値を伝えるために最も大切なものは、

テクニックではなくハート(心)です。

 

心が空っぽなスピーチ、心ここにあらずの商品説明、

心が通わない会話という状況を思い浮かべてみましょう。

ハートがない伝え方が、いかに人間のコミュニケーションを阻害するか、

理解できるはずです。

ビジネス書に書いてあった〝伝え方のテクニック

使いだしたら、周りから人がいなくなった、

などという冗談のような事例も増えています。

テクニックで操作しようとすると、心(動機)が見透かされ、

商品ではなくエゴが伝わり、相手を嫌な気持ちにさせてしまいます。

 

D・カーネギーは名著『人を動かす』で、

人を動かす秘訣とは、「自ら動きたくなる気持ちを起こさせること」、

ただこの一つだけであると明言しています。

 

商品や人や企業が持つ本来の価値が伝わり、

人が自ら動きだす表現力―

それを私は「感動力」と名づけました。

 

世の中には今、「感動したい人=多数、感動を生みだす人=少数」という

圧倒的な需要過多供給不足のマーケットが存在しています。

感動する商品はヒットし、感動する接客はファンを増やし、

感動するプレゼンは人を動かし、

感動するリーダーには才能が集まります。

心の時代と呼ばれる現在、

感動を生みだす人や企業の存在価値は高まる一方です。

 

では、どうすれば、人の心を動かす表現力を

使えるようになるのでしょうか?

 

そのヒントは、ビジネス界ではなく、

個性豊かな表現力で観客の心を動かし、

ファンが増えることで成功する、

エンタテインメントの世界にありました。

 

Be the business entertainer.

 

ビジネスエンタテイナーは、

仕事を通じてお客様の人生のワンシーンに、

たくさんのハピネスや感動をもたらします。

 

優れたビジネスコミュニケーションは、一流の舞台に似ています。

 

・伝えたいことを時間内にドラマティックに伝える。

・もっと話を聞いていたい、この場にいたいと思わせる。

・聴き手の心が動かされる。

・その場に一体感が生まれる。

・いい余韻が残る。

 

ざっと思いつくだけで、共通する要素はたくさん発見できます。

舞台でもビジネスでも、本当に伝えることが上手な人は、

スライドなどの小道具(大道具?)に頼らず、

自らのパフォーマンスで顧客に物語を伝え、聴き手の心を動かします。

「いやいやそんな表現力は自分にはない」と思った人は、

本書を読み進めると驚くと思います。

自分にしか表現できないことが、

自分の内側にたくさんあるということに気づいてしまうから。

 

ビジネスシーンは、表現力を使う場面の連続です。

一対多数で行うプレゼンも、一対一の商談の場も、

部下や上司に伝わるように話すときも、

すべて表現力を活かせるステージです。

情報や想いや意思を伝える表現力の如何で、

価値や関係性そのものが変わってしまう。

そんな時代に、私たちは生きています。

 

本書は、感動を生みだすコミュニケーションについて、

脳科学でも心理学でも精神論でもなく、

古代ギリシャから現代まで脈々と続く

「表現力」という切り口からアプローチします。

 

心が動き、自分が動き、人が動く。

 

自分も含めた「人の心を動かす表現力」を使えるようになると、

仕事も人生もエンタテインメントな世界に変わっていきます。

その変化は、「非日常」ではなく、

日常そのものにスポットライトが当たる、

「新日常」という世界の始まりを意味します。

 

本書は映画のように、

三幕構成と5つのシーンで展開していきます。

 

第一幕は、情報過剰時代に蔓延する「心が伝わらない世界」の解説。

学べば学ぶほど、伝わらない世界に迷い込んでしまう

という罠に落ちないためにも、

伝わらない本当の理由を知るための章です。

 

第二幕は、では伝わるためには何が必要なのか、

「心が伝わる世界」の住人になるコツを明らかにします。

特別なことは何一つなく、誰にでもできるけれど

誰もがやっていなかったポイントばかりであることに驚くでしょう。

 

第三幕は、人を動かす心の技術を、感動力の

3つの構成要素である、

「ツタワル表現力」×「ツナガル共感力」×「ツクル創造力」

という切り口から伝えます。

 

各シーンの冒頭には、

それぞれの世界観を表すエピソードが

「手紙」として紹介されます。

たった一人に向かって想いを綴る手紙は、

心が伝わるコミュニケーションのプロトタイプ(原型モデル)です。

私たちは、忙しい現代社会の中で、

気づかずに心の音叉を握りしめてしまい、

お互いに共鳴しにくくなっています。

手紙のエピソードを読むことで、

その握りしめた手を少しだけ緩め、

心の音叉の振動を取り戻してください。

 

本書を読み終えたあなたの周りに、

たくさんのハッピーエンドが生まれることを楽しみにしています。

 

感動プロデューサー 平野秀典

 

 

本書の誕生ストーリー

 

この本の構想は、「追伸」としてあとがきにも書きましたが、昨年2016年の夏の夜、突然の体調不良で救急車で病院に運ばれ、そのまま手術・入院という、事前準備がまったくない状態で命と向き合った体験から生まれました。

病名は、急性心筋梗塞。早い段階で処置できたことや、日曜の深夜運ばれた病院に、偶然とても腕のいい専門のドクターが当直でいらして、完璧な手術をしてくれたり、驚異的な回復力で約一週間で退院できたり、入院期間に講演の仕事が入っていなかったり、幸運と奇跡的な出来事が次々と起こりました。

そんなドラマのような入院を終えて生還できたときに聴こえてきた、短いけれど、心に沁みた言葉。

「よかった」

「おかえり」

「おめでとう」

家族や友人が、笑顔と共にくれた言葉でした。心の奥深くに沁みました。

心を伝えるために、長い言葉は必要ないんだ。そのとき気づいた大切なこと。

無駄な言葉を削ぎ落とした後に残る、余白と余韻と言葉の力。

幸運と奇跡のドラマで助けられた命を使って、自分の代表作になるような本を書きたい。

そんな想いから、本書の構想が始まりました。

版元のディスカヴァー・トゥエンティワンの干場社長と編集担当の千葉さんには、素敵な提案やサポートをしていただき、最高の出来栄えで完成させることができました。

表紙と本文のイラストは、これまで文藝書の装丁をしていらした、才能あふれるイラストレーターagoeraさんが、初のビジネス書の挿絵イラストを描いてくれました。その情感あふれるテイストを初めてみたとき、私もスタッフの皆さまも一瞬で「この人にお願いしよう」と決めました。

デザイナーの新井大輔さんも、最後まで素敵なこだわりを提案してくださり、本全体に漂う、これまでのビジネス書にないオーラが生まれました。様々なプロが集まり、一つの芝居を創るときに似たワクワク感と前向きな緊張感が、たまらなく楽しい半年の創作期間でした。

単に文字を読むだけでなく、新しい読書体験もしていただきたくて、読書用のオリジナル音源が聴けるプレゼントもご用意しましたので、その感動的な旋律と共にお楽しみください。

 

    

 

  『感動力の教科書~人を動かす究極のビジネススキル~

    (ディスカヴァー・トゥエンティワン)1620円

 

   amazonはこちら

 

 

  


11月11日(土)全国書店にて発売

 

 

TSUTAYA 新橋店様

ブックエキスプレス・エキュート 上野店様

三省堂書店 池袋本店様 

 

  

紀伊國屋梅田本店様